負けたっていいじゃないか だってやってんの将棋じゃん

1.トッププロが放った衝撃的な言葉

 

「しんどい」って言ったって将棋ですからね。

「勝ち負けしんどいです」とか言いますけど。

「でもやってんの将棋じゃん」(渡辺明

【将棋 第26期竜王戦】渡辺明竜王 vs 森内俊之名人 PV(2013) - YouTube

この言葉を聞いたとき、「あんたがそれ言うかwww」と、どうしようもないことを考えていました。ですが、実に合理的で、この言葉に救われた人もいるでしょう。

 

2. 頑張っても結果が出ない時、悔しいのは当たり前

 

努力しているにもかかわらず、結果が出ない場合、悔しさを感じるのは自然な感情です。何かを達成しようとすると、その達成に向けての努力や時間を投資することが必要です。そのため、その努力が報われず、望んだ結果が得られなかった場合には、がっかりや悔しさを感じるのは普通のことです。

しかしながら、過度に自分を責めたり、過剰に感情的になりすぎることも避けるべきです。失敗や挫折は、成長や学びの機会でもあります。悔しさを感じたら、自分が何を改善すべきかを考え、次に向けての準備をすることが大切です。挑戦的な状況や目標に向けて努力すること自体が、自己成長や発展に繋がります。

 

3. でもやっぱり負けたときはツライ! 気持ちの切り替え方とコツ

 

・前向きな言葉を使う
負けた後は、自分自身に対して前向きな言葉を使うことも大切です。自分に対して否定的な言葉を使うことで、気持ちが沈んでしまうことがあります。自分に対して肯定的な言葉を使うことで、気持ちを切り替えることができます。具体的には「参考になった」・「次への課題が見つかった」など新たな目標を立てるのがよいでしょう。

 

・負けを受け入れる
勝負事で負けたとき、自分の意志や努力が足りなかったと感じることがありますが、そうではない場合もあります。負けを受け入れ、その原因を分析し、次に向けての改善点を見つけることが大切です。

 

・休息をとる
負けた後は、自分自身をリセットするために休息をとることも大切です。身体的にも精神的にも疲れがたまっている場合がありますので、休息をとることで気持ちを切り替えることができます。

 

4. まとめ

 

将棋は負けたって問題ない!勝敗だけではなく、対局で「なにか」を得られるか、考えながら楽しみましょう。

最後にポエムぽく作ってみた写真貼っておきます。

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将棋は二人零和有限確定完全情報ゲームである

1. ゲーム分類の目的


なぜ今、将棋のゲーム分類に触れるのでしょうか。ゲーム理論における分類をすることで、将棋がどういうゲームなのか、性質・特徴を理解できるのは間違い無いでしょう。

また、近いゲームはあるのか、遠からずとも似たような性質を持ったゲームは存在するのか検討してみましょう。

 

2. 将棋の分類について

まず将棋は「二人零和有限確定完全情報ゲーム」に分類されます。

- 二人ゲームとは?

 これは簡単です。2人で対戦するゲームです。
- 零和ゲームとは?

 いわゆるゼロサムゲームと呼ばれ、一方のプレイヤーの利益が他方のプレイヤーの損失に直結するという性質を持ちます。将棋でいうと一方が勝てば、一方が負け、この場合は勝った方が+1で、負けた方が−1です。引き分けであれば両者±0です。

- 有限ゲームとは?

 そのゲームにおける各プレーヤーの可能な手の組み合わせの総数が有限であるゲームのことです。将棋は両者使える駒が決まっており、ある局面ごとでは可能性のある有効手を全部数えてみたら有限ということから、将棋は有限ゲームであると言えます。

そのゲームにおける各プレーヤーの可能な手の組み合わせの総数が有限であるゲーム。(ウィキペディアより)

- 確定ゲームとは?

 サイコロを振ったり、偶然(ランダム)の要素が入り込まないゲームという意味です。
- 完全情報ゲームとは?
 ゲームの情報が完全に公開され、プレイヤーが持つ情報が完全に決定されているゲームを指します。つまり、プレイヤーは自分自身と相手プレイヤーの過去の行動と現在の状態を知っており、どのような行動を選択するか決定することができます。

 

3. その他二人零和有限確定完全情報ゲームと、それ以外に分類されるゲーム

将棋以外の代表的な二人零和有限確定完全情報ゲームは以下の3つです。

・チェス
・オセロ
囲碁

 

それ以外に分類されるゲームは以下の3つです。

・ポーカー

・麻雀

バックギャモン

 

4. 将棋が二人零和有限確定完全情報ゲームであることの意義


二人零和有限確定完全情報ゲームの意義は、なんといっても、AIによる研究がしやすいことでしょう。テクノロジーのめざましい進化を持ってしても、完全解析には遠く至らないことに将棋の魅力はあります。

また、 完全情報ゲームであることから、勝利戦略が存在することが保証されています。将棋から派生した「どうぶつ将棋」が後手必勝であることを完全解析されたように、必勝法・必勝手順は必ず存在するのです。しかし、そこに至るまでの道のりどころか、全容すら把握できないところにロマンを感じるのでしょう。

将棋が完全に解析されるには、あと何年かかるか?

1. 将棋のゲーム木(局面数)

まず初めに、主なボードゲームで発生可能な局面の数を見ていきましょう。
チェス 10の120乗

将棋  10の220乗

囲碁  10の360乗

以上はだいぶ大雑把な計算ですが、途方もない数字であることがわかります。

 

時代は進み、奈良女子大学の篠田先生によって10の60〜69乗であると発表されました。

https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=repository_action_common_download&item_id=97701&item_no=1&attribute_id=1&file_no=1

 

2. 将棋AIの性能


将棋AIが1秒間に解析できる局面(ノード)のことをNPS(ノード/秒)と言い、1秒間に100手読めるCPUであれば[100NPS]と表示されます。2023年5月時点での高性能PCであれば、100億〜400億NPS(10の10〜11乗)解析できると仮定すると、全ての局面を解析するに3×10の45乗年かかる計算になります。(計算苦手なので、あまりあてにしないで下さい???)

3. 将棋AIの完全解析に必要な要素


将棋の性質上、局面を一つずつ解析していては、何億年あっても解析できないでしょう。これは先述した篠田先生のレポートによると、計算上で、将棋のルール上では発生不可能な局面があるからと記載されています。


A同一局面を ! 度以上数えている(同種の駒を区別しているため)
B同じ枡に複数の駒がある
C行きところのない駒がある
D二歩である
E双方の玉が隣接している
F(先手番なのに)後手玉に王手がかかっている
G先手玉に実現不可能な王手がかかっている
Hその他の理由で初形から進み得ない配置となっている

 

将棋の完全解析には、将棋AIの性能向上のほかに、将棋のゲーム木の解析も重要な要素であると言えるでしょう。

 

4. 将棋AIの完全解析に必要な時間予想


ぶっちゃけ計算上では完全解析にかかる時間は、全く予想できないでの、AIのことはAIに聞いてみましょう。筆者はChatGPTに聞いてみることにしました。

 

将棋AIの進化は非常に速いため、将棋AIの完全解析に必要な要素が揃い、AIによる将棋の完全解析が実現するのは今後数十年から数百年のうちになると考えられます。将棋AIによる完全解析が実現した場合、将棋界における棋士の役割や将棋の楽しみ方、AIと人間の共存の可能性など、将棋界全体に大きな影響を与えることが予想されます。

まあ、ChatGPTは未来予想AIでも、計算に特化したAIでもないのですが、10年以内ではないし、1000年以上はかからない、というのは大きく間違ってはいないでしょう。

ここまで将棋が完全解析される未来を予想してきましたが、途方もなく複雑で、膨大な計算を処理した末に、数十年はかかるというのが大多数の意見でしょう。たとえ完全解析されても将棋の奥深さ・魅力は変わらず、人々を楽しませてくれるはずです。

 

 

 

 

将棋はスマホ一つで始められる!ルールや戦法を知らなくてOKな理由

1. スマホで将棋を始めることのメリット


将棋盤と駒は要りません。スマホ一つで、いつでもどこでも将棋が楽しめます。

 

ルールや戦法を覚える必要もありません。先ずはやってみて、どういうゲームなのか、やりながら理解していけば良いのです。

 

2. スマホアプリならルールをしらなくても大丈夫な理由

もちろん、将棋の楽しさの本質を理解するにはルールや戦法を理解することが重要です。ですが、駒の動きやゲーム性に触れて、第一歩を踏み出してみましょう。

 

駒の動きはスマホが教えてくれます。自陣にある20枚の駒から好きな駒を一枚、タップしてみましょう。ほとんどのアプリが、動かせるところにしか、触らないようになっているので安心です。

 

アプリによっては、初心者向けのチュートリアルやヒント機能を提供しているものもあります。これらの機能を利用することで、将棋のルールや駒の動きを学びながら楽しむことができます。

 

3. 最初は勝てなくて当たり前、少しずつ覚えて勝利を目指しましょう

将棋は戦略性が高く、初心者がすぐに勝つのは難しいゲームです。ある意味、そこに将棋の魅力があると言えるでしょう。

将棋は駒の動きを覚えることが難しい人は、最初は駒の動き方を、紙に書くか、印刷して、見ながら指すと良いでしょう。ルール違反でも、マナー違反でもありません。完全に理解するまで、少しずつ覚えれば良いのです。

 

将棋には戦法がありますが、将棋を覚えたての初心者同士の対局であれば、せっかく戦法を覚えても、うまくいかない事がほとんどでしょう。(いわゆる定跡外れて、何をしたらいいか分からなくなる状態です。)居飛車振り飛車などの基本的な布陣や、駒の特性・手筋について学ぶのは、後回しでも良いでしょう。

 

最大のポイントは繰り返し対局することです。負けても諦めずに、駒の動きを理解していけば、いつか必ず勝利できるでしょう。

 

4. スマホアプリで将棋を始めるためのアプリの紹介

 

アプリで将棋を始めるなら将棋ウォーズが良いでしょう。練習対局では比較的弱いCPUと対局できるので、先ずはCPUと対戦して勝利することを目標にしましょう。

‎「将棋ウォーズ」をApp Storeで

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また、アプリではありませんが、ブラウザで対戦ができる「こまお」は、初心者が勝てるように調整された強さなので、将棋を覚えたての人はこまおに勝つことを目標にすると良いでしょう。

こまお

AI技術の発展が将棋界に与える影響や将棋界の変化について

1. AI技術が将棋界に与える影響

AIによる棋譜解析によって、プロ棋士の戦法選択は確実に狭まったと言えるでしょう。具体的には相居飛車の相掛かり・角換わりが、顕著に多くなりました。


AIによる将棋の解説や指導は可能でしょうか?今のところ将棋AIは圧倒的な計算量で、強さだけを追い求めている傾向にあり、初心者やライトユーザーへの解説・指導には適さないのが現状です。

しかし、アマチュアトップレベルであれば将棋AIの解析結果を、自身の対局に取り入れて実力を上げる事が、既に実証化されています。初心者向けの将棋AIが開発される未来も、そう遠くはないでしょう。

 

2. 将棋界の変化

 

将棋を指すAIが人間を超えて早数年、将棋ファンの人口は増えたでしょうか?

 

プロ棋士vs将棋AIの戦いは、将棋の魅力を再認識するきっかけになったでしょう。どんな相手にも真剣に対局するプロ棋士の姿は、将棋ファンの心をつかみ、新たな将棋の魅力発見に繋がったと考えられます。

 

しかし、将棋AIが人間を超えたことで、AIの解析結果のみにフォーカスしてしまい、将棋の奥深さや戦略性を理解する機会が減ってしまう可能性もあります。

 

総合的に考えると、将棋AIの発展によって、将棋を指す人が増えるかどうかは複雑な問題であり、結果は予測できません。

 

3. 将棋界が直面する課題


将棋AIの出現により、指し手の予測が可能になるため、その対策が必要になります。(いわゆるカンニング対策)


将棋AIによる解析の活用が進むことで、戦法が一局化され、オリジナリティが失われることが懸念されます。

 

4. 将棋界が取り組むべき課題と今後の展望


歴史的に見てテクノロジーの進化は止められないことが確約されています。一時は鎬を削っていた将棋AIは、今後対決するのではなく、共存の方向に進んでいく必要があるでしょう。

 

また、プロ棋士を中心とした将棋界は、将棋の強さだけでなく、将棋の奥深さ・魅力を伝えることにより、将棋をプレイする人・将棋を観る人の拡大を図ることが求められるでしょう。

「将棋は遅すぎる」と思っていたあなたへ -将棋は今からがチャンス

1. 「あと5年・10年若ければ・・・」と思っているあなたへ


Q:ゲームは若い人が有利でしょ?、今からルール覚えられないよ...

A:そんな事はありません。将棋は何歳からでも楽しめますし、何歳からでも強くなる事ができます。

Q:とは言っても将棋って斜陽産業でしょ?

A:確かに将棋の人気は減少傾向にありますが、この先何年も途絶える事のない確固たる魅力があるのです!

 

2. 老若男女問わず同じ土俵で戦えます

2023年5月現在のトップ棋士藤井聡太竜王(20)、また囲碁・チェス・その他スポーツにおいて若者が活躍する協議は多数あります。それに加え男女で種目が分かれる事がほとんどでしょう。

しかしそれはトッププロに限ったことと言っていいでしょう。

またほとんどのスポーツ競技が同じ年齢層・性別で種目が分かれていますが、将棋・囲碁などは、老若男女の垣根を越えて真剣勝負を楽しめる競技です。

 

3. 将棋のルールは難しい?

将棋は、初めて触れる人には少し難しく感じるかもしれませんが、実はルール自体は非常にシンプルです。

将棋の駒にはそれぞれ動きが決まっており、それを覚えるにはある程度時間を要しますが、複雑で難しいものではありません。最初は駒の動きを確認しながら将棋を指していてもルール違反ではありません^^

また、戦法・勝負術といった勝つ為に必要なスキルは将棋は、実際に対局を行うことで、徐々に理解していくことができます。初心者でもわかりやすい解説サイトや動画があり、初心者をサポートするシステムが整っています。

さらに、将棋はプロ棋士による指導が充実しており、初心者でも指導を受けることで上達することができます。

 

4. 斜陽産業と呼ばれる将棋界の課題

将棋の人気が減少している原因の1つは、若年層の関心の欠如です。多くの若い人たちは、将棋よりもビデオゲームスマートフォンアプリなどのデジタルメディアに興味を持っているため、将棋に時間を費やすことが少なくなっています。

また、将棋のルールは先述したとおり、初心者にとっては入り口が難しいと感じる人もいるかもしれません。

一方で、将棋の人気が完全に斜陽産業になることはないと思われます。プロ棋士が活躍する競技スポーツとしても認知されており、将棋のイベントや大会は依然として多くのファンを集めています。また、将棋の価値観や戦略は、ビジネスや教育などの分野でも応用されています。

したがって、将棋は現代のエンターテインメント市場において苦戦しているものの、将棋の伝統的な価値や競技スポーツとしての地位は依然として高く、日本の伝統文化として不変であると言えるでしょう。

 

5. 結論

将棋は誰でも、いつからでも楽しめる競技です。楽しみ方は様々であり、自分で対局するのも、人の対局を観るのも、伝統文化ならではの歴史的価値観に注視するのも良いでしょう。

ですが将棋界が抱える課題を解決するために、日本将棋連盟は多くの人の声に耳を傾ける必要があるでしょう。

全ての将棋ファンがこれかも好きなように、好きなだけ将棋を楽しめるように筆者も微力ながら活動していこうと思います。